岩田 紋佳さん(3年)

この3月、4年ぶりに姉妹校であるカリフォルニア州マウンテンビュー高校への訪問が再開された。参加した生徒に発見したことや経験したことを記していただいた。

ホームステイ先の高校生に尋ねたこと

私は研修に際し『シリコンバレー 最強の仕組み』という本を読みました。その本には「シリコンバレーで働いている 人は失敗を恐れる人が少ない」と書かれていてとても興味を持ちました。私には失敗を恐れ、挑戦をせず後悔した経験が沢山あります。だから、なぜ失敗を恐れないのか、同じ高校生が失敗に対しどのように考え、対処しているのかを 知りたいと思いました。

そこで、私はホームステイ先でお世話になった高校生に8つの質問をしました。1.将来の夢。2.一番の成功体験。3. 失敗したこと。4.失敗した後どう立ち直ったか。5.失敗するのは怖いか。6.将来心配なこと。7.進学や将来について親 と話すか。8.大学調べや職業調べの授業があるか。

質問に対する答えは、1.会計士になること。2.テストでいい点数を取れたこと。3.テストで悪い点数を取ったこと。4.課題にしっかり取り組み、勉強をした。5.失敗を恐れ挑戦しないことがある。6.お金のこと。7.進学時、大学や将来就きた い職業について話した。8.学年・時期に応じて大学や職業などを調べる時間を作ることがある。

成功者の多いシリコンバレーに住む高校生も同じ

ホームステイ先の彼女一人だけでなく多くの高校生に質問をするべきでしたが、失敗することが怖いと感じるのは私だけでなく、成功者の多いシリコンバレーに住む高校生でも同じだと分かりました。

研修で実感したことは、母国語でない言語でコミュニケーションを取る難しさと相手に丁寧に伝え、相手のことを理 解しようとする気持ちの大切さです。事前に沢山の準備をしても、伝えたいことが正しく伝わっているか、また相手の言葉を正確に聞き取り、適切な表現で回答ができているか心配になりました。特に自分が聞きたい内容とは全く違う答 えが返って来た時、相手にどう伝わったのかどこを直せばいいのか苦悩しました。しかし、それは相手も同じで、私が理解できるようにゆっくり話してくれたり、何回も言い換えてくれたりしました。

失敗を恐れないは、まず行動すること

”失敗を恐れない”心構えは、実はこういうことの中にもあるのではないかと思いました。 ホームステイ先のお母さんは中国人で、仕事の関係で多くの国に行ったことがある方でした。そして、好きな国はア メリカで、「アメリカ人は、自分の意見を持ち、大切にしながらも弱い人や、困っている人を助けるところが好き」と教え てくださいました。確かに研修中、私が困っているとすぐに声をかけて助けてくれる人が多かったです。その声掛けや手助けがすぐにできることが”失敗を恐れない” 事だと感じました。私が善意で行動する時に必ず頭の中で浮かぶことがマイナスのイメージで す。その行動がどんな結果になるか全く分からず動き出せない。”失敗を恐れない”はまず行動することだと分かりました。

MV研修に応募するという第一歩を踏み出せた事は、私にとって”失敗を恐れない”行動だったと気づきました。そして研修中、ホームステイ先やMVの高校生とのコミュニケーションで何度も英語を言い換え伝える努力をしたことや理解しようと耳を傾け、聞き返したこと、この行為行動が”失敗を恐れない”ことであり、今後も積み重ねていきたいと思います。