「ミニ大学」 概要 1 目的 本校2年生が大学の模擬講義を受け、高度な授業内容に触れることで、 学問に対する興味・関心・意欲を高める。同時に、聴講を通して将来の自 分の進路に対する意識を高める。 2 実施日程 令和7年9月10日(水)、11日(木)、12日(金)13:20~15:20 講師は21大学より28名参加 上記の3日間で2年生は3講座受講し、自分の進 路選択の参考にします。 |
今回のミニ大学には、高36回の道林克禎さん(名古屋大学大学院環境学研究科[理学部地球惑星科学科]教授・副研究科長)が講師として来校されました。

「めざせマントル! ペリドットから超深海潜航へ」
鉱物の見本をみせながらマントルの構造や海洋プレートの説明、更に海洋調査の意義についての興味深い講義となりました。また、2022年にご自身が体験された水深9800m(日本人最深潜航記録)の世界についても貴重な写真を示しながらお話をしていただき参加した生徒も感銘を受けていました。

生徒の感想より
地球の歴史が冷却の歴史であることを知ることができました。
深海など未だ人類未到達の場所があり、その研究が進めば面白いと思いました。
著書の紹介(ご本人が講義で紹介されていました)
道林克禎『めざせマントル! 地球を掘る地質学者の冒険 (岩波科学ライブラリー)』 、
岩波書店、2025年

講師よりミニ大学の感想をお寄せいただきました。
6月に理学部事務を通じて磐南の出張講義の依頼があり、卒業以来40年以上ぶりの訪問の機会となった。2年前に新校舎となり、今年5月までに運動場もすべて整備が終わって大きく様変わりしていたが、見覚えのある体育館と武道場に少しだけ郷愁を覚えた。講義は90分、最初に名古屋大学理学部の魅力を語った後、少し地球科学の専門的な話をした。後半は、日本人最深潜航記録となった伊豆・小笠原海溝の海底約9800メートルまで潜航した話をした。磐南は理科に地学もあり、地学部も活躍しているので、興味を持ってもらえることを期待しながら、教科書だけでは得られない知識や体験を語った。ここから未来の研究者が生まれることを期待したい。 |