関東支部からも参加

3月20日㈮、100年史編集委員、同窓会役員らが培本塾を訪れました。関東支部からも津川悟さん、杉林里美さん、田坂茜さんが参加しました。培本塾理事長辻和巳氏・同理事八木義雄氏・榛原高校同窓会長木下勝朗氏から塾の沿革や榛原中学校の労作教育との関係等についてお話を伺いました。

培本塾は、昭和3年12月、見付中学校初代教頭から榛原中学校(現 榛原高校)の校長として赴任した小田原勇先生が、困窮した農村を救い地域の指導者を育成するために、私財を投じて創設した私塾です。小田原先生は校長であり塾長でした。昭和11年5月に第1回入学生を迎え、入学生の居住地は、地元榛原地区だけでなく、現在の袋井市・磐田市を含め広範囲に及んでいました。戦後は農地改革等の大きな社会変化に伴い、昭和28年4月に最後の卒業生を出しました。

懇談後、所蔵資料を拝見し、施設内外を見学しました。小田原先生の蔵書をはじめ約7,000冊の図書を所蔵する図書室の充実ぶりに一同感嘆の声を挙げました。榛原中学校に異動した小田原教頭を慕い、見中の生徒たちが綴った文集(『我等の小田原先生』)のほか、多くの資料をいただきました。

龍眼山中腹にある培本塾会館(牧之原市)
培本塾会館にて(中央は小田原勇塾長の胸像)
資料を拝見する編集委員ら