高34回生は、現在仕事人生の長い第一ステージを終え、子育てからも解放され真から自由な気持ちで人生の次のステージに何をするか考える時期に入っているはずである。趣味を極める人、社会奉仕を考える人、経験を後継に伝える人、多種多様な考えで自分の目標行動を決めていける。

仕事は人一倍やってきたと自負

 私はというと、振り返って仕事は人一倍やってきた。日々降りかかってくることを「任務」ととらえ、力量の精一杯でこなしてきたと自負している。子育ての方は、自分の中では重要事項であったが、実際は仕事が7割、子育て3割というウエイトであった。娘からは、「不足であった」という感想を述べられている。残念。我慢強かった娘と周りに支えられて十分な時間を仕事にかけることができた。

タイ工場を建設

タイ現地法人設立・・・磐田と海外を拠点に

  仕事は、いろいろなご縁に恵まれ、「たこ焼き屋」「表面改質処理」「自社工場建設」「タイ現地法人設立」等実績を積めたのは、私一人の力ではなく、社員や、よいご縁をもたらしてくれたお客様のおかげと思っている。この30年弱、目まぐるしく刺激的な仕事人生だった。飛行機の中で偶然知り合った方が、日本の経済界に多大な影響を与える方であったり、タイの官僚の方と国王のお見舞い記帳に行けたり、とんでもないセレブの方と知り合えたり。磐田と海外の両方の拠点で仕事をするなど、想像していなかったけれども、降りかかってくることとご縁があることをこなしてきたら、恵まれることがいろいろあった。もう一度やり直せるとしても、また同じ道を選ぶ気がする。仕事は、少しだけスピードを緩めてこの先も続けていく。

この先の人生・・・自由に、楽しく、豊かに!

 しかし、今この先の人生を考えた時に、仕事だけというのも疑問である。何をすれば自分が満足するのか、自分の心は何を欲しているのかを探っている最中である。まだ先は長い。「自由に、楽しく、豊かに」を目標として。予想外の展開が面白い。これからの時間をどう過ごすかで、自分の人生に満足できるのではないだろうか。