高校時代のいちばんの思い出といえば、2年生の春休みにカリフォルニアのマウンテンビュー高校を訪れたことです。2週間ほどの滞在でしたが、初めて外国の文化や生活にふれ、スタンフォード大学やゴールデンゲートブリッジ、ヨセミテ国立公園なども訪れたりして、とても懐かしい思い出です。
少子化問題、女性の労働、働き方改革について講演
あれから…高校を卒業して20年以上が経ちました。大学卒業後は、地元で働きたいと思い静岡銀行に就職し、今は銀行を出資母体とするシンクタンク、一般財団法人静岡経済研究所に勤務しています。主な仕事は地域の経済や産業などの調査・研究のほか市町や大学などに出向いて講演などもさせていただいています。主な専門分野は少子化問題、女性の労働、働き方改革などです。
私自身、現在2児の母として仕事と育児を両立させながら働いていることもあり、女性の労働については、まだまだ課題がたくさんあると感じています。保育園の待機児童問題、小1の壁、ワンオペ育児。どれもニュースでよく耳にする言葉ですが私も経験者のひとりとして切実な問題だと痛感しています。
今、共働き世帯は全体の約7割に上ります。企業が育児休業制度を整えたり国が女性活躍推進法など法律を整備したりして、働く環境は整いつつあると思います。しかし、課題はまだまだたくさんあります。もっと働きやすく、暮らしやすい社会にしていきたいと思いますし、私も微力ながらそうした課題解決に向けたお手伝いができればと思っています。
40代に入り、仕事も育児もますます大変になる一方ですが、子どもたちがもう少し大きくなったら、一緒にマウンテンビューを再訪してみたいです。あの頃と比べてどう変わっているのか、ホストファミリーは覚えているだろうか、子どもたちは米国の文化やシリコンバレーを見て何を感じるのだろうか。そんな思いを抱きつつ、今日も仕事と育児にまい進していきます。