東日本大震災から10年
地学部は、昨年7月南関東上空を移動した火球を撮影記録することに成功し、千葉県習志野市で見付かった隕石の落下位置の推定に貢献したことで話題となりました。
2月16日(火)の日本経済新聞の「防災フロンティア」シリーズ③では、東海地震の津波の痕跡を高校生が発見したとして、地学部が紹介されました。シリーズは、東日本大震災から10年が経過する中で、地震や防災技術の研究の進捗状況を追跡しており、その中で取り上げられたものです。(写真上:日本経済新聞「防災フロンティア」シリーズに目を止める市民:市内図書館)
太田川河口で 東海地震津波の痕跡発見
社会的課題の解決や政策立案に貢献することを目的とした、我が国最大級の研究機関である産業技術総合研究所は、2019年に、太田川低地で7世紀末と9世紀末の東海地震の発生を確認したと発表しましたが、そのきっかけを作ったのは、磐田南高校地学部の調査でした。
2011年8月に、地学部が太田川河口の河川改修工事現場から発見した砂礫層を、顧問の青島晃先生が産業技術総合研究所に連絡し、それ以来共同研究が始まったのでした。