その存在すら知らなかった仕事

私が入学したのは1992年4月ですので、それからもう30年が経過しようとしています。

今振り返ると「将来は〇〇になるんだ。一生懸命勉強するぞ!」という明確な目標はなく、それが原因か成績は大変残念(?)なレベルでした…。今は地元磐田市で不動産鑑定士をしていますが、当時はその存在すら知りませんでした。

不動産鑑定士は難関国家資格に分類されている(らしい)ですが、他資格と比べて知名度も低く、職務内容もなかなかイメージできないと思います。簡単に言うと「不動産の持つポテンシャルを分析し、金額で表す」ことです。半年に1回ニュース等で「静岡県の地価が発表され…、最高額は〇〇駅前のどこどこで…」と耳にすることがありますが、それは不動産鑑定士が担っています。

地味な でも、希少性に富む仕事

そして日常業務はかな~り地味です!なにせ人ではなく“話さない不動産”が相手ですから。ある日は資料片手に電卓叩きながらPCと向き合い、またある日はメジャーとデジカメを持って現地調査へ…コツコツとマイペースで仕事がしたい人には、不動産鑑定士という職業が向いているかもしれませんね。

不動産鑑定士は静岡県内に人数が少ないので、稀少性があります(いわゆるレアキャラです)。私も大手住宅ローン会社主催のイベントに有識者(審査員)として声をかけていただきました。女性タレントやお笑い芸人の方のすぐ隣で仕事ができたのは、ミーハーな私にはとてもすばらしい思い出です。

様々な仕事に触れておきたい高校時代

振り返ると30年前、自分が不動産鑑定士を職業にしているとは想像すらしませんでした。それも人生の面白みと言えばそうですが、やはり高校時代に色々な職業に触れておきたかったという思いもあります。

「麻雀ばっかりしてないで、人生のキャリアブランディング、それに向けてどんな勉強すべきか考えようぜ」…、30年前の自分に一番言いたいことです。自分の反省もありますが、今の高校生には色々な職業を見て聞いて、そして触れて欲しいと思います。

講演を依頼されて