耕作放棄地を活用して花・野菜・穀類・果樹等の植栽

私は地域の農地の保全に取り組む団体「岩田(いわた)故郷の会」に属し、耕作放棄地の解消に取り組んでいます。元々は地域の耕作放棄地の解消が目的でしたが、多面的機能活動の一環として、花、野菜、穀類、果樹等の植栽活動に取り組むようになってきました。

内容としては花ではビオラ、チューリップ、菜の花、紅花、ラベンダー、ヒマワリ、コスモス等をほぼ周年栽培し、地域の皆さんに楽しんで貰うとともに紅花、ラベンダーでは草木染め等を地元の岩田交流センターとのコラボで講座として開催しています。

チューリップ畑(耕作放棄地に植栽したもの)

野菜ではコマツナ、ラディッシュ、チンゲンサイ、ホウレン草、ジャガイモ、トウモロコシ、サツマイモ、里芋、落花生、大豆、小豆等を栽培し、数多くの収穫イベントも開催しています。また、年間4回開催される磐田駅前:軽トラ市にも収穫物を出品し、当会の活動紹介に努めています。

穀類では小麦とソバを栽培し、小麦は7月末に開催される地元:社協の夏祭りにウドン100食を提供しています。また秋に開催されるピザまつりのピザ生地にも使います。ソバは足踏み脱穀機による収穫体験や、ソバ打ちも行います。

ジャガイモ掘り・オリーブの収穫を愉しむ市民 

果樹では5種類のオリーブを栽培し、葉を使った草木染め、実を使った塩漬け、機械を使わない手搾りによる油搾りのイベントを開催しています。

ジャガイモ堀り(岩田交流センターとの連携事業:食育講座の一環)
オリーブの収穫(イベント案内を見て磐田市内外から毎回多くの参加者がいる)

当会は毎土曜日の午前中を活動日としていますが、年間の畑での活動は80日を超えます。畑での収穫イベントや収穫物を二次利用する講座等も20回くらい開催しています。フェイスブックを通じ、情報発信もしていますので、それを見てイベントに参加される方も多くなってきました。

このような活動は10年を超えましたが、地元の農地の保全ばかりではなく、地域おこしや参加者の慰労にも役立っているのかと思います。今では、『皆と一緒になって楽しみ、汗をかく』ことをモットーに活動を続けています。