幼少の頃から「起業してお金を儲けたい」と思っていた私は、開業するために薬剤師の資格を活かし、東京都内にあるわずか15店舗の薬局チェーンに就職をしました。
店長を務めていた頃、お客様から涙ながらに「あなたに命を救われた」と感謝されたことがあります。話を聞くと、疲労困憊の状態を相談したところ親身になって耳を傾けてくれて、勧められた薬がとてもよく効いたとのことです。その時に、人に必要とされるリアルな手ごたえとやりがいに幸せを感じ、これからの健康産業に大きな可能性を感じました。この出来事により、一日も早い独立を目指し、がむしゃらに働きノウハウを勉強していた時に転機が訪れました。急成長をしていたこの会社は、東証一部上場企業となっており、私は34歳で取締役に指名されたのです。目指していた経営者とはイメージは違いましたが、経営者の仲間入りです。
後に、なぜ私が指名されたのかを創業者に尋ねたところ、「会議での声がデカいところだ」と言われました。ふと、小学校の時から授業中に先生からよくチョークを投げられていた事を思い出しました。
健康と美の分野でアジアNO.1を目指す
40歳で社長に指名された後、良縁に恵まれ関西の大手ドラッグストアと経営統合することとなり、2008年に「ココロとカラダを元気に!」をスローガンにココカラファインが誕生しました。企業の成長に加え、その後いくつかの会社とのM&Aを行い、順調に業容も拡大しています。2019年、ドラッグストア産業と調剤薬局産業の市場規模は約15兆円となりました。当社は、2021年マツモトキヨシHDとの経営統合を計画し、売上高1兆円、3,000店舗の日本最大のドラッグストアチェーンの誕生と「健康と美の分野でアジアNO.1」を目指す会社となる予定です。 平成時代は、国民の平均寿命の延伸に貢献してきた私たちは、令和時代には健康寿命を延ばし、「活き活きとした生活【well-being】」を実現することを目標に、社員一同新たな夢に向けての「やらまいか」の始まりです。