サックスとの出会い

私は今、地元でミュージシャンをしています。いや、ミュージシャンをするということに挑戦している、という方が正しいでしょう。

私が現在本業とするサックスと出逢ったのは中学一年生のときでした。

「スラムダンク」というバスケットボールマンガに憧れバスケ部に入部を志すも、遊びでバスケをしていた時に突き指をして怖くなり断念。それならということで吹奏楽部に入ることにしました。

磐南に入学後も継続、同級生だけでも40名という大所帯で、ともに音楽を分かち合うことの大変さと素晴らしさを経験できたことは、今でも色濃く記憶に残っています。

東京でプロ活動 そして、地元へ

その過程で道を見つけ、洗足学園音楽大学へ入学、同大学卒業後東京でのプロ活動の後、地元での演奏活動を展開したいと思い帰郷。

全くゼロの状態から少しずついろんな方々の目に留まるようになり、自分のペースで音楽活動を展開してきましたが、ここ数年でコロナ禍の波に揉まれながらもマネージャーをしてくださる方が現れ、その方のご尽力のおかげもあり今はさらにお仕事の幅が広がってきました。

浜松は「音楽のまち」と言われてきておりますが、東京などと違い、週末にお金を支払って音楽ライブを聴きに行くということや、ミュージシャンにきちんとお金を支払って演奏してもらうというような文化がまだまだ低いということを感じています。

地元で音楽の価値を高めたい

上手なアマチュアプレーヤーが多く存在し、それ自体は素晴らしいことですが、それゆえに音楽の価値が少々安く設定されがちなのであろうと推測します。私はこれを少しずつでも上げていきたい。地元でミュージシャンをする、ということは、やはり何の保証も安定もない中で身ひとつでやりきらなければならない厳しいものです。

だからこそ、地元の音楽の価値を上げていくためにも、私は「私はミュージシャンです」を続けていきたいと思います。