学校創立100周年の年に、同窓会だよりに寄稿する機会を頂きましたことを感謝申し上げます。

自治医科大学に進学  ヨットで国体に出場

磐南では、個性あふれる仲間とともに3年間を過ごしました。高校卒業後は自治医科大学医学部に進学しました。自治医大は、地域医療に貢献する人材を育成する大学です。卒業後、出身県に戻り一定期間地域医療に従事すると、学生時代に貸与された学費および生活費の返還が免除されます。大学時代、私は学業の傍らでヨット部に所属しました。「470級」という2人乗りヨットで競技を行っていましたが、このクラスはオリンピックセーリングの種目にも採用されています。普段は茨城県霞ケ浦で練習を行い、夏のハイシーズンは神奈川県江の島に拠点を移しました。幸いなことに、国体に計3回出場することができました。

地域で患者に寄り添う 佐久間病院に勤務

大学卒業後は、静岡県内にて地域医療に従事しました。浜松市天竜区佐久間町(旧磐田郡佐久間町)にある佐久間病院に赴任したことは、私の医師人生に大きな価値観の変化をもたらしました。患者さんを一人の人間としてトータルにとらえ、総合的に診療することが肝要であり、患者さんに寄り添う医療の重要性を学びました。

大学院にて学位取得後、米国ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院に留学しました。家族とともに異国で過ごした経験は、かけがえのない思い出となっております。

理数科同級生と  「同級生交歓」に掲載

2016年に国際医療福祉大学教授に就任しましたが、その後に文藝春秋の同級生交歓というコーナーに投稿する機会を得ました。高校3年間を同じ理数科で過ごした仲間(関澤隆弘君、高槻大輔君、橋本安弘君、宮澤博行君、村松正浩君、および私の計6名)とともにはぐま会館の前で写真撮影を行い、その様子が掲載されました(月刊文藝春秋 第94巻 第16号)。

同級生交歓 「文芸春秋」掲載

整形外科医として手術治療に従事

私は現在、千葉県内の病院にて整形外科医として勤務し、手術治療を主とした診療を行っております。手が動いて目が見える限りは手術を続け、地域医療に貢献したいと切に願っております。

手術風景