~娘二人がマウンテンビュー高校に学ぶ~
6月28日(水)、カリフォルニア州ロスアルトス在住の岡田愛さん(高45回)が、夫・娘2人と母校を訪れました。長女オードリーさんは今月マウンテンビュー高校(以下、MV高校)を卒業したばかり。次女アデリンさんは8月からMV高校2年生。高校生活や異文化体験についてお話を伺いました。(写真上=岡田さんご家族 左から 父親・長女・次女・母親の愛さん)
英語・日本語・中国語の多言語生活
日本語を流暢に話す娘さん。家庭では愛さんと娘たちは日本語で、夫と愛さんは主に英語、時に中国語で会話。更に、オードリーさんは中学校・高校で6年間スペイン語を学びました。
津田塾大学を経てミシガン大学に留学
愛さんは高校卒業後、津田塾大学英文学科に進学。2年修了後、米国ミシガン大学3年に編入学しました。素晴らしい環境が気に入ったそうです。大学卒業後、ヤマハ発動機に就職しましたが、MBA(経営学修士)取得のため、再び米国オハイオ州クリーブランドの大学院へ。そして、MBA取得後、夫の父親が手掛けるビジネスに従事されました。
多様な社会を反映した公立高校
MV高校は学区の生徒が通学する公立高校。多様性を尊重する教育を推進しています。人種や文化が多様であることに加えて経済的な格差も著しく、小さなミュージアムと思われるような豪邸もあればキャンピングカーを住まいとしている家庭もあるそうです。「様々な人々の手により地域の生活は成立している。多様な生活文化を背景に持つ生徒が学んでいるところに公立高校の良さがある」と愛さんは言います。
勉学・テニスに打ち込んだ高校生活 アルバイトも
この9月からUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に進学するオードリーさんに高校生活について伺うと、「パーティなど楽しいこともあったが、勉強やテニスを頑張り大変だった」と言います。大学進学に際しては在学中の成績が重視され、上級科目を履修し良好な成績であれば進学先の大学の単位としても認定されます。テニスは、学校のチームでも地域でも頑張り、4年生の時にはテニススクールの受付のアルバイトも経験しました。
有意義だったボランティア 人を助けようとする文化
オードリーさんは、勉強・テニスのほかにボランティアにも多くの時間を割いてきました。パーキンソン病患者を支援するマイケル・J・フォックス基金に、子供たちにテニスを教えることで得たお金を寄付し、二年間でテニス仲間たちと集めた額は7万ドルに達したそうです。米国の「人は人を助けるべきだという文化は良い」と愛さんは言います。
次女のアデリンさんは、「勉強、テニス、ボランティアに力を入れていきたい。卒業後の大学のことは探求中。磐田南高校・MV高校の交流が深まり広がっていくために自分ができることも探っていきたいと思っている」と語りました。
日米両国の文化を経験して 一層求められる多角的な視点
日本の印象を尋ねると、「日本は綺麗で気持ちがすっきりする」(オードリーさん)。また、オードリーさんは、紛失した財布や新幹線の切符が無事発見された体験に触れ、米国ではあり得ないと言います。
愛さんは、日米の文化には「それぞれ良さと課題がある。日本と米国のことだけ知っているのでは不十分で、日本以外のアジア諸国、アフリカ等々、多くの角度から物事を知ることが必要」と述べました。
■山田愛理先生(国際交流担当)、金子次好先生(同:前任)、昨年夏からオードリーさんと交流している樋川華さん(外語部:3年)、浅羽浩(同窓会長)が出迎えた。