見中18回生の鈴木健治です。最近よく「お元気ですねー、お幾つですか」と聞かれることが多くなりました。「大正生まれの94才です」と答えると、「長寿の秘訣は」と続きます。この答えには困り、「自然体ですよ」といって誤魔化しています。
そこで、本誌の寄稿を依頼された機会に、自分にも長寿の秘訣があるのかなと色々と思いを巡らせてみました。先ず、よく言われる長寿の秘訣3原則『運動』『食事』『社会参加』に当てはまるものがあるか考えてみました。
『運動』『食事』『社会参加』
『運動』ですが、寝室と書斎は2階に、トイレも電話も1階に置いていますので、一日の昇降は20回以上あり、少しは役に立っているのかなと思います。
次の『食事』ですが、子供の頃から食べ物を残すと、親から「神様のバチがあたる」と厳しく躾けられたことが今もって忘れられず、好き嫌いせず完食を旨としています。そして朝夕ヘルスメーターの上で一喜一憂しています。
『社会参加』ですが、生まれは旧豊浜村、大空に憧れ中学4年終了で海軍航空兵を志願、九死に一生を得て復員後農林省食糧事務所に勤務、40代で当時特殊法人日本勤労者在宅協会の業務委託団体であった静岡県勤労者住宅生協に代表理事として出向、約1万戸の在宅建設に取り組み、その後小さな会社の雇われ社長を務め、64歳で現役を引退しました。
のん気な余生を夢見た矢先、地元の皆さんから説得され、不承不承で引き受けたのが自治会の役員でした。いざ活動してみると、大きな遣り甲斐に気づき現在に至っています。この間、静岡市自治会連合会長、静岡県自治会連合会長等の役職を務め、現在も人口1万人余りの小学校区の連合会長を務めています。
私にとってこの社会活動こそが健康を支える最大の原動力と感謝し、命ある限り与えられた立場で、安全・安心・住みよいまちづくりに微力を尽くしたいと思う日々です。